

戦前から、浜松市には多くの中国人が住んでいました。そして、その中国人の方々はすでにその当時から焼き餃子をメニューに提供をしていたと言われています。
そして、戦後、中国の復員兵が中国での食体験を基に、屋台で餃子の販売を行いました。その餃子は安くて美味しいと広く話題になり、当時から浜松地域で栽培の盛んだったキャベツや玉ねぎなどの食材を入れた餃子が浜松地域に浜松餃子として広まっていったようです。
こうして生まれた浜松餃子は、中心市街地から徐々に郊外へと広がっていきました。しかし、元来浜松の人は外食を好まなかったため昭和40年代くらいまでは浜松地域に飲食店自体が多くなく、餃子はお店で買って食べるものというスタイルが浸透しました。これが浜松地域における『お持ち帰り餃子』の文化なのです。
現在では、餃子専門店だけでも80店舗。餃子を出すお店は300店舗を超えると言われていますが、今でも『持ち帰り専門店』は数多く存在しています。

元々浜松地域でキャベツや玉ねぎが多く栽培されていたため、それらの食材が多く使われているのがひとつの特徴。
野菜の甘味をや味を引き立てるために、多くの店で薄い皮を使用している。

終戦後、屋台で出されていた餃子。そのため、鉄板ではなくフライパンで焼いた餃子がお店には並んでいた。フライパンで多くの餃子を焼くために考案されたのがこの円形焼き。
しかし、現在ではフライパンで円形に焼くよりも鉄板で焼く方が効率もよく均等に火を通すことができるため、円形で出す店はかなり減っている。

浜松餃子最大の特徴と言っても良いのがこの『ゆでもやし』。浜松餃子をお店でオーダーすると、必ず餃子の付け合せにゆでたもやしが付いてくる。
元々は円形焼きの真ん中が空いてしまうので、そこにゆでたもやしを出したところ、それが好評でこのスタイルになったと言われている。

タレやラー油にこだわっている店が多く、たいていどの店にも自家製のタレやラー油がおいてある。
昔からのスタイルで多いのは、油に漬けた一味。最近では少なくなったが、一味をアルミホイルに包んで一緒に出す持ち帰り専門店が、昔は多く存在した。
